Elsinore Camp 2005

２．NSL（SSL第二戦）初参戦

毎年３月のこの時期に、SSL（SouthWestSkydivingLeague)がぺリスもしくはエルシノアで開催されている。SSLはNSLのひとつで、JSLがモデルにしたスカイダイビングリーグだ。うまくスケジュールが合えば参加してみたい、と思っていたものの、キャンプの予定がジャスト一週間、つまり週末が一回しかないため、なかなかめぐり合うことができないでいた。そんななか、今年はキャンプ初日の１９日にぺリスで開催されるということを知った。が、これまでメンバーで揃ってろくに飛ぶこともできていない状態だし、ましてや自分は１月中旬に飛んで以来、二ヶ月も空白が空いているのだ。さすがにちとムリがあるなぁ、と思っていたものの、そんなこちらの心配などどこ吹く風、という感じで、Johnが誘ってきた「へい、１９日はミートだよ～。楽しみだなぁ！」。このノリ、はっきり言って大好きです（笑）。そんなわけで、４人揃っての久しぶりのジャンプがいきなりSSLとなったのでした。

あいにく１９（土）は天候不良のため、ミートは翌日に延期、そのためアリゾナからきていたチームが一つ不参加になってしまったのが残念でした。結果AAAクラスに４チーム、AAクラスに４チーム、Aクラスに１チーム、さながらぺリス対エルシノアてな構図が描かれたかのような大会でした。エルシノアのチームも今年かなり大幅にメンバー交代があったようで、なじみのチームはAAに参加のEQUINOXのみ。そしてJohn率いる新チームと我々もAAクラスにエントリーして、戦いの火蓋は切って落とされたのです。

このAAクラス、通常AAAクラスのマニューバ-から１つ除いた、３ないしは４ポイントのマニューバ-で実施されているようですが、中にはR3のように５ポイントのラウンドもあったりします。まぁ、体ならしには丁度いいんではないでしょうか。密かに「よぉし、AAクラスでトップとったる！」なんて思ってみたものの、現実はそんなに甘くはありませんでした。久しぶりのジャンプということもあり、とにかくEXITをきっちりと決めること、ゆっくりでもいいからバタバタしたジャンプにならないこと、の２点を課題としてのぞみました。

１日で６回のジャンプ、飛行機の上昇速度も速いですから、だいたい一時間に一本のペースでラウンドをこなして行きました。搭乗してランディングまで２０分、パックして１０分、ダートで１０～１５分、そして次の搭乗まで10分くらい、という配分でしょうか。この日、一番大変だったのは、なんといっても渋姉でしょうね。パッカーがいなかったため、全て自分達でパックしたわけですが、前述のように１時間に一本というペースでのジャンプ・パック・ダート、という流れは、結構きつかったようでした。我々がStilettoの小さいキャノピーであるのに比べて、Sabre150と大きい点、そしてなんと言っても、パック経験がまだ３００回もない、というハンデは大きかったようです。おまけに、急いでいる時に限ってループが切れる有様・・・・猛ダッシュでショップに走る渋姉．．．、ほんとお疲れ様でした。でも、ランディングしてからの小技もいろいろ覚えたようだし、パックも少しは手際がよくなったのではないか、と．．．．こういう忙しいスケジュールでは、出来るだけ短縮できるところは短縮しないと、ふぅ、と一服つくヒマもないのです。

さて、ジャンプの結果ですが、ポイントとしては、これはもう、ポイントそのまんま、という感じです。ビデオを見るとやっぱり安定感に欠けて随分存している部分もありました。それでも、そのあたりを差し引いても、アベ８をキープできたなぁ．．．というのが正直な感想でした。これはいくつか理由はありますが、まずEXITが全てうまく決まったこと、以前にやったことのあるブロックが比較的無難にこなせたこと、だったと思います。もっとも、Block1は相変わらず下手くそで課題満載なんですが・・・・・。惜しむらくは、R3。２０のブロックのフィニッシュで、あまりのポイントとのタイミングのよさに、思わずキーを出してしまったこと。その瞬間「あ”－！！、Tailがまだついてねーじゃん！」。横からShoの「やっちまったな、ばばっち・・・」という視線をはっきりと感じました、その瞬間．．．．。しっかりインタイムでバースト献上してしまいました。こういうのって、やっちゃいけませんよね、ほんと。（ちなみにマニューバ-は2005ルールでしたが、ポイントに関しては2004のままでした）。

マニューバ-
R1:11-1
R2:15-8
R3:F-20-9
R4:P-L-6
R5:7-Q
R6：E-4
（R6のポイントは９でした）

そんなこんなで初参戦のSSLもなんとか無事終えることが出来ました。表彰式では、AAクラス三位ということで、なんとメダルももらってしまいました。その時に「SSLはオープン参加でもメダルの対象ですが、USナショナルでは対象外になりますので・・・」という言葉まで頂戴してしてしまいました（ちっ、こうなりゃ意地でもUSナショナルオープン参加でメダル圏内に潜り込んでやる・・）。

これがもらったメダル。実は事務局の手違いで、「AA　３ｒｄ　PLACE」とはいった正式のメダルは１つしかありませんでした。あと４つもらいましたが、３ｒｄPlaceだけは同じで、クラスがAAAだったりAだったり・・・ま、ご愛嬌です。

この６Rのビデオをもう一度見てみると、各自の癖というか弱点がいろいろ出ていて、とても興味深かったです。Johnが我々を見るのも、既に３回目ということもありますが、今年のキャンプの各自のテーマを思い出してみると、全部この６Rのジャンプの中に出ていました。キャンプだけですぐに直せるような、そんな簡単なものではありませんが、着実にポイントを伸ばしていくためには、やはりこういった弱点を少しでもなくしていくことが、一番の近道なのではないでしょうか。いろんな意味で示唆を与えてくれたSSLミートでした。

このSSLミートは、当日の朝エントリーする仕組みになっています。もちろん年間通してのエントリーも受け付けていますが、一戦だけのエントリーも可能です。エントリーフィーは$120で、あとは６Rのジャンプ代のみ。他のリーグもほぼ同様の仕組みだと思います。皆さんも機会を作って参加してみてはいかがですか？　