秋田WGだよ

12.ホテルでの食事

 なんだかんだ言っても、やはり食事というのは楽しみの一つである。秋田名物って何があったっけな?
比内鳥(無茶言うなよ...)、キリタンポ、米...、そうだ、なんといっても米どころである。ご飯がうまけりゃあとはなんでもいいや、と、そんな物分かりがいいわけがない!

 朝晩はホテルのバイキング、昼もホテルで、というように三食ともホテルでの食事だった。朝のバイキングっていうのはこれは嬉しい。なんとなくその日の気分で和食にしたり洋食にしたり、と結構変化がつけられる。しかし夕食のバイキング、こいつには参った。14日にホテルにチェックインして、20日にチェックアウト
するまでの六日間、毎日おなじ内容のバイキングだったのである(もっともその内の一日は、歓迎レセプションで”ちょっと変化のある”バイキング料理だったが)。これには参った、本当に参った。かなり食いしん坊
なので、あらかたメニューは食べ尽くしてしまっているため、変化をつける事が出来ないのだ。それでもやはり「スペインの大会の時よりもずっといい」という声が聞こえてくる(そんなにスペインはひどかったのかなぁ....)。 だが、コメ(ごはん)、こいつは本当においしかった。語彙が貧弱なのでうまく伝えられないが、とにかくうまかったのである。これは本当に嬉しかった。

 で、昼飯。これは時間が限られている為、合間を見つけて競技場からホテルに戻ってありつくのだが、一回だけ出たカレーがものすごく旨かった。夕食のバイキングに飽きてきたせいもあるかもしれないが、とにかく旨く感じたのである。何杯でもおかわりして食べたかったくらい、である。しかし、こういう時に限って時間がないんだわさ。この日は開会式のデモジャンのリハーサルということで、集合時間が限定されていた。よりによってこういう日に限って、昼飯に行ったのがギリギリの時間だったのである。実際、昼食にかけた時間は3分か4分くらいだっただろう。大食い選手権の常連の人達ならば、この3分間で500gくらいは軽く食べられるのだろうが、ぼくらは200gくらいがいいところだ。本当に残念だった、もっと食べたかった......

 このカレーとの再開を熱望したものの、結局、滞在中この一日だけ。かなわぬ夢に終わったのである。
「秋田WGに参加して心残りだったことは?」と聞かれたら、カメラで失敗があったことと、このカレーを
もう一度食べたかった事、と迷わず答えるだろう(食い意地ばっかり張っててゴメンナサイ)。





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