秋田WGだよ

7.歓迎会

 8月15日の晩のこと、この日はホテルで歓迎のレセプションが開かれた。伝統太鼓を披露したり、地元の中学生による英語のコーラスあり、と和やかな雰囲気で行われていた。

 そのコーラスを披露してくれた地元の中学生達、何やらメモを片手に数人のグループになってうろうろしていた。どうやら、夏休みの課題のひとつらしいのだが、海外から来た選手達に英語で質問をして会話をしましょう、ということらしいのだ。はじめはオドオドしていたが、一度話し掛けると度胸がついたのか、次々に選手達につたない英語で質問を浴びせ掛けていた。やっぱり彼らも外見で最初は判断してしまったそうだが、見た目話しかけやすそうな人とそうでない人がいるようだ。

 そんな様子をちょっと離れたところから見ていた、われら日本選手団。そう、俺達も選手なんだけど、ちっとも声をかけれらないのだ。英語で会話する、というのがお題目なのでしょうがないといえばしょうがないのだが、ちょっと寂しいのである。これ、スカイダイビングの大会前の歓迎会だぜ。ちょっとくらいさぁ、スカイダイビングについて質問してきてくれてもよさそうなのに....
もしかしたら俺達にも英語で質問してくれるかな、と淡い期待を抱いて、ちょっぴり想定問答を心の中でしていたのだが、まるっきり無駄になってしまったのは言うまでもない(苦笑)。





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