2005秋-Zion



9/21(水)
朝食もそこそこに、朝8:20に一路ザイオン向けて宿を出発、この時刻、まだ太陽があまり高い位置にきておらず、あ
たりはまだ薄暗さも感じるほど。夜の喧騒に比べると、この時間のラスベガスはとても静かだ。そんな中、I15を北上
してザイオンを目指す。ここも去年のサンクスギビングの時に一度通った道だ。ものの30分も走らないうちに、ラスベ
ガスの市街地を抜けて、何もない砂漠の荒野の一本道をひたすら走りつづける。道はアリゾナ州のはじっこをかすめ
てユタ州に続いている。セントジョージでI15を降りれば、あとは標識に従って走ればもう40分ほどでザイオンに到着
だ。

旅の供のフォード車(名前忘れた・・・)。今回はちゃんと”Nevada”州ナンバー。
1000km以上のドライブになるため排気量は2000cc。3000ccの車でもいいかと思ったくらい。

StジョージでI15を降りて、その先のHurricaneの街で給油のため立ち寄る。時刻は10:20、150マイルあまりの距離
なのでまぁまぁ、のペース。給油も終ってさぁ、出発!と勢いよく道路に出ようとしたら「ガリッ、バキッ!」と、なんとも
いえない嫌な音、かなり下を強く打ち付けたらしい。特に異音もしないようなので気にしないでいたが、トホホ、これが
思った以上の破損をしていたとは・・・・・


懐かしいザイオンの奇岩群が見えてきたところで、いったん車を降りて記念撮影、それからスプリングデールを通り過
ぎてゲートへ向かう。NPのゲートで年間パスを提示した時に、係員が車の全部を指してなにか言っていた。「ほら、や
っぱり車、なんか変なんだよ・・・」助手席から非難めいた声も聞こえて(苦笑)、気になったので脇に止めてみると、あ
ちゃー・・・・右前輪のタイヤハウスのあたりがボロボロに砕けていた。そう、さっきの給油のあと、打ちつけた音の正
体がコレだったのである。適当に落っこちないようにはめ込んでなんとか騙しながらビジターセンターへたどり着い
た。ここでも、たまに歩いている人が車を指差して何か言っている仕草をしているので気になってしょうがない。とりあ
えず車を停めて、宿泊だよの証明でもある赤い札を発行してもらう。


これがその許可証。車のフロントウインドウの内側に貼っておく。

まだ時刻は一時過ぎ(とはいっても、腕時計はまだ12時、そうLASとは一時間時差がある)なので、とりあえずロッジ
前の駐車場に車をとめて、園内の観光に向かうことにする。車のことはまぁ気してもしょうがない。タイヤやサスペンシ
ョン周りががやられていたらさすがにヤバイな、と思ったが、どうやらバンパ周辺の外傷だけのようだし。

園内の移動にはシャトルバスを使う。10月終わりのシーズンまでは全てこのスタイルだ。最初に行ったのがウィーピ
ングロック、岩の裂け目から染み込んだ水が流れ出ていて、それがあたかも涙のようにうつる、という場所だ。さらに
シャトルバスにのって、ザイオンの目玉ともいうべきナローズへ向かう。終点で降りてリバーサイドトレイルを2マイル
ほど歩くとそこで舗装路はおわり。あとは両側にそびえ立つような岸壁に挟まれた川の中や川岸をじゃぶじゃぶと歩
いていくという、アメリカらしいワイルドな趣のある所だ。舗装路の終点では川の幅はまだ10m以上あるが、岩の高
さが数百メートルあるため、迫ってくる感じはこのあたりでも結構なものがある。僕らは靴を脱いで2,3歩川の中に入
っただけだったが、この時間でもけっこうな人数の人たちが更に上流目指して歩いていた。

左:ウイ-ピングロック、なるほど長さ20m以上にわたって、岩の裂け目からしずくが絶え間なく滴り落ちていた。
右:ナローズ入り口。ここからずんずんと奥へ入っていくそうな。これは次回のターゲット!

写真をとったりのんびり見物したりして、ここを出て次に向かったのがエメラルドプール。行ってみて気が向いたらアッ
パーまで行ってみようか、となったのだが、ロウワーエメラルドプールを見て少々がっかり。さすがにこの時期は水が
すくないのか、ただの水たまりに過ぎなかったのだ。おまけにコケのせいでただのよどんだ水があるだけ。一気にさ
めてしまい、このままロッジに引き返した。

ザイオンでも有名なエンジェルスランディングとよばれる岩峰(実は去年きたとき見逃していたのだった)が、バージン
川が蛇行するところに聳え立っている。それだけ有名ならば、まさか見逃すことはあるまい、と思っていたのだが、ロ
ッジ方面から見ると確かに絶対に見逃すことはない。目をつぶっていても正面に見えるほどだ。だが、ナローズ方面
から来てBigBendのバスストップから見ると、オルガンとつながっていてまるで区別がつかないのである。今回は時間
の関係でここのトレイルを登ることはできなかったが、来年きたときには、真っ先に行きたいところとして既にリストア
ップされている。


左:エンジェルスランディング、右:シャトルバス、これ、二両連結の長〜いバスです。

晩飯・・・車があんな状態のため、スプリングデールの街へいく元気もなし。応急処置としてテーピングで落ちてこない
ように固める。自分の身をテーピングしたことは数知れず、だが、まさか車相手にテーピングすることになるなんて思
ってもいなかった(苦笑)。この日は宿で御飯を炊いて、質素な食事でおしまい。

もうひとつ、ロッジのフロントの脇に、ちょっとしたドリンクバーがあり、ソフトドリンクのほか、アルコール類も飲める。と
ころが、ここなんと午後6時にCloseしてしまう。時計を直さないままでいたせいもあるが、店に駆け込んだときには 
既に6時半を廻っており入り口のドアはがっちりとしまっていた。なのに店内は電気がついていたりする。どうせ売っ
てくれないなら、思わせぶりに電気つけておくなよな、とちょっぴり恨みがましく思ったものだった。
ちなみにビールを欲しがっていたのは僕ではありませんでした(笑)。





トップへ
トップへ
戻る
戻る